人気番組ためしてガッテンで、下腹ぽっこり解消は出来るの?

人気番組ためしてガッテンで、下腹ぽっこり解消は出来るの?

番組改変前から数えれば、約24年もの長寿番組である『ためしてガッテン!(現:ガッテン)』は、放送時間からお茶の間で家族揃って観られる健康番組として知られています。放送開始当時は、科学や様々な話題を広く取り上げてましたが、少子高齢化の流れなのか、近年の『ガッテン!』では、番組特集は、ほとんどが健康についてばかりです。今回はその番組で、下腹ぽっこりに関する話題で気になった特集と、これは活用できそうな内容について取り上げることにしました。

 

『ためしてガッテン』について

1995年3月29日からNHK総合テレビで放送されている長寿番組で、2016年から『ガッテン!』に番組名を変えて続いています。身近な生活の話題の一つのテーマを取り扱うことで、最新の科学を交えて一般家庭にわかりやすい解説をしながら、出演者に『ガッテンしていただけましたか?』と司会者がゲストの尋ね、ガッテンスイッチを叩く、というのが番組の特徴です。非常に視聴率が高いことや、2006年~2009年まで、大学の教授から番組内で『まだ未解明で正確ではない』と指摘されたり、誤解を生んだ放送回も意外にあります。一般的に全国規模で普通に手に入る食材を頻繁に取り上げるため、放送後の翌日売り切れする店が続出して、社会的に様々な影響を与える事も多いです。

 

ちなみに私は、下腹ぽっこりの解消や改善に関して、ほとんどこの番組内容は参考にしたことはないので、あくまで”健康バラエティ”として視聴するだけにとどめています。鵜呑みにすることはまず無いですね。

 

この番組の信憑性はどれくらい?

2018年に、ノーベル医学・生理学賞を受賞した、京大名誉教授、本庶佑さんの記者会見を記憶している人ははどれくらいいるでしょう?彼は記者会見の中で驚くべき発言をしていました。それは、”よくマスコミの人は「ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ」という話をされるけども、僕はいつも「ネイチャー、サイエンスに出ているものの9割は嘘で、10年経ったら残って1割だ」と言っていますし、大体そうだと思っています。”こういった発言でした。一応全文がまだネットで見れますので、『ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘』で検索してみてくださいね。

 

なんだがいきなり番組全否定のような感じですが、『ためしてガッテン!』では非常に多くのデータは、出演する専門家の意見の多くが『ネイチャー誌、サイエンス誌からの引用』だったりしているのも事実です。出演する研究者や医師も、実際に関係ある論文を一度も発表していない人も、時折散見されます。

 

従って、この『ためしてガッテン』は少々医学的な話を交えた、全世帯向けの”健康バラエティ番組”であって、あまり鵜呑みにするのは、いかがなものか?ということでしょうね。私自身が、この『ためしてガッテン!』を観て、やって効果のあった下腹ぽっこり対策は、数回の特集、その中のほんの僅かな事柄のみです。今回は、その中の範囲でちょっと紹介しようと思っています。

 

『マイナス3%の奇跡! ダイエットの超新常識』について

2018年8月放送の『ためしてガッテン』の特集で、この回はちょっと女性には衝撃的な内容でした。内容は中年太りに関するもので、途中、司会者が脂肪の模型を取り出して『こんなにあるんです!』って力説してましたね。結論から言えば、”肝臓脂肪を減らすことで下腹ぽっこり解消”って印象でしょうね。悪玉コレステロール「ヘパトカイン」というのが、番組では頻繁に出てきます。またダイエットの目安は一日あたり50グラム、というのも、1日300キロカロリー消費すれば充分といった下腹ぽっこり解消プログラムのような内容も含まれています。

 

先に”1日300キロカロリー消費すればいい”ですが、一応きちんとした根拠はありまして、日本糖尿病学会が公表しています。それによれば、100キロカロリー消費には、ウォーキング速歩きで約25分、ジョギングで約10分となってます。つまりその3倍をやれば300キロカロリーは消費するわけで、私は1日2時間以上の散歩をしているので、早くはないものの、この4倍を常に心がけているわけです。

 

ちなみに50グラムは大さじ3杯程度なので、50グラム減量すればいいというのは、ちょっと下腹ぽっこり解消にはあまりに少なすぎる値だと私は思います。

 

さて、悪者にされている「ヘパトカイン」ですが、これは詳しく解説しないで、簡単に説明すると、肝臓から分泌されるホルモンの一つであって、悪玉コレステロールでもなんでもありません。ただ、 金沢大学 医薬保健研究域医学系の金子周一教授の論文が元になっており、『運動を行ってもなかなか効果が出ない場合、セレノプロテインP(ヘパトカインの一種)が過剰に分泌されている可能性が高い』としているものです。

 

この”セレノプロテインP”とは、メタボに多い2型糖尿病、つまり肥満気味を超えて健康に影響が出ている後天性の病気を抱えている方のみに、非常に多いと言うだけです。平たく言えば『肝機能不全の患者』がその対象であるということですね。

 

従って、脂肪肝だから「ヘパトカイン」を減らせばいいというのは、話が真逆で、脂肪肝を防げば良いということに繋がります。原因の所在が全くとんちんかんなので、番組を見ながら『糖尿病を防ぐ話に変えた方がいいんじゃないの?』と、思わずつっこみを入れた記憶があります。何でもかんでも肥満とか下腹ぽっこりの要因にこうした文献を取り出してくるのは、ちょっと考えものですね。

 

『心疾患&糖尿病をダブルで予防!すごさ再発見“あの栄養素”とは 』はどうだったか?

NHKに限らず、私の個人的な見解としては、公的でよく知られた報道機関や番組でも、盲信・過信は禁物という立場ですので、2019年9月の番組内容だった『心疾患&糖尿病をダブルで予防!すごさ再発見“あの栄養素”とは』も、あくまで参考程度で観ています。『サバ缶』や『イワシ缶』も番組で紹介されてから、いきなりスーパーの売場からゴソッと姿を消しましたが、これなんかは非常に危ない認識だと考えています。そもそも、下腹ぽっこり解消に、いくら『ためしてガッテン!』で紹介されたからといって、特定の食材を食べて劇的に変わるなんて”絶対に!”あり得ません。

 

番組では、”マグネシウムは発汗やストレスによって消費されやすい特徴がある”と紹介されています。最強のミネラル成分「マグネシウム」とか、巷で一部言われてますが、危険なのは特定の”鉱物(ミネラル)”過剰摂取は、百害あって一利なしです。ここは声を大にして言っておくべきでしょう。

 

マグネシウムは生体内で約50~60%がリン酸塩や炭酸塩として骨に存在、しかもそこに貯めてあり、余計なものは血液中に存在して、通常は体外へ排泄されます。一部は筋肉や脳、神経に使われるので、全体の40%は人が活動する際のエネルギーを生み出す際に消費されます。もう一度言いますが『40%全てが消費されるわけではない』のです。

 

骨の健康のためにカルシウムを摂る場合に、相応量のマグネシウムも摂取する必要があることが医学的に推奨されている事は確かですが、『約50~60%がリン酸塩や炭酸塩として・・・』と前置きしましたよね?つまり摂取した約半分以上が骨にあるというわけです。

 

しかし、ここで健康的な人なら腎臓の働きで余分なミネラルは体外へ排出されますが、、腎不全などの代謝機能の低下した状態や、そもそもマグネシウムを含んでいる胃腸薬や便秘薬を摂取している場合は話は、下腹ぽっこり解消どころが、深刻な病気の温床になります。『高マグネシウム血症』ですね。もちろん、腎臓に問題がなければいいですが、腎不全もなかなか発見されない病気なので注意が必要です。

 

ちなみにNHKでは、BSプレミアムでも同じ内容の番組を放送しています。ただ私が思うのは、番組内のサンプル数が公表されない限り、1日1食だけ、マグネシウムが多い食材を食べれば下腹ぽっこり解消というのは、極端な表現だと思います。大体、2015年の摂取基準で1日のマグネシウムの推奨量は、約350ミリグラム前後で、総マグネシウム量の1%未満が血液、成人の体はおよそ25gのマグネシウムを含有しているとされていますから、『多く食べれば良いってもんじゃない』ってことです。

 

それに医学的には、通常1日に約120 mgのマグネシウムが尿中に排泄するので、その分を補給していれば問題はないのです。しかもマグネシウムは全ての細胞や骨に広く分布しているミネラルの一つなので、インスタントコーヒーですら、410ミリグラムも含有(100g中)しているのです。

 

通常の食事をしている健康な人では不足することはほとんど無いため、下腹ぽっこりに関してマグネシムが良いというのは、少々大げさであり、むしろ医薬品やサプリメントなどで、過剰に摂取した場合の下痢などの方が心配なので、根本的にこの『ためしてガッテン!』の内容に関しては、あまり賛同できません。

 

『ぽっこりお腹解消法は10日間で効果を発揮』について

”ためしてガッテン流!”ということで、一部ネットで話題になった2016年と少々古い話題ですが、NHKの『ためしてガッテン』は、よくも悪くも一般家庭向けで、無理の無いダイエット方法とか、健康法の特集ががやけに多い番組ですよね。この『ぽっこりお腹解消法は10日間で効果を発揮』の内容では、下腹ぽっこりを含めたした肥満には大きく、太鼓腹とぶよぶよ腹の2種類があるとして、その解消に焦点を定めた内容となっています。

 

太鼓腹タイプは、俗にいうメタボ体型でお腹がパンパンに膨張して目立って内臓脂肪が多く、腹筋がほぼ無い男性型です。一方のぶよぶよ腹タイプは、結論から言えば皮下脂肪過多の腹筋が弱い、たるんだ体型の女性といった感じで番組は解説しています。

 

この改善には、結論から言えば”腹筋を鍛えなさい”ということで、「スロー後ろ倒し腹筋」とか、「スロー片ひざ寄せ」とか、「スロー両ひざ寄せ」などの、比較的高齢者でもできそうな軽いストレッチを紹介しています。ただ注意してほしいのは、どれも非常に負荷が低いストレッチなので、かなり長期間継続して毎日やるようでないと、効果は得られないというのが、ちょっと難点でしょうね。

 

全部を解説しても、効果の低いものはあまり参考にはなりませんので、私が閲覧した中で『これが良い』と思うものだけご紹介します。

 

準備運動と同時にストレッチ

年齢は40代までが対象で、60代以上は腰に大きな負担をかけるので避けたほうが良い、軽いストレッチです。

 

まずうつ伏せになり、腕立て伏せの態勢でそのままひじを立て、肩の位置に手のひらを引き寄せます。そのまま状態を起こし、腰を持ち上げずに背中を反らせます。繰り返しますが、腰に持病や高齢者の方はやらないでください。コツは背筋に力を入れず、腹筋の力で状態を起こすような感じです。

 

スロー両膝寄せ

これは実際の筋トレでもある運動の一つで、年齢を問わず実践出来ます。20代~60代くらいが対象でしょう。しかも負荷の強いストレッチの一種で、『ためしてガッテン』では、最も下腹ぽっこりに有効な運動です。他の運動がダメというわけではありませんが、下腹ぽっこり集中となると、これが良いということになります。

 

両足のつま先をつけたまま、仰向けに床に寝ます。今度は腰の位置に手の平を床につけて、腰を上げずに上体を起こします。肘が曲がる程度で上体を起こしたところで、息を吸いながら、かかとを床から約5センチ浮かせて、30秒そのままキープし、息をゆっくり吐きます。この動きを約3回~5回繰り返して動作に慣れます。

 

先に上げた動きに、今度は膝を曲げて胸に近づける動作をプラスします。つま先を離さないようにするのがポイントで、膝を限界まで曲げる間は息をゆっくり吸います。ツライと思うところで動作を止め、その状態を約30秒から1分キープします。

 

後は息をゆっくり吐きながら、最初の姿勢に戻します。この動作を5回以上、10回を目標に慣れるようにします。

 

この動作に充分慣れたら、連続して同じ姿勢のまま、今度は片足ずつ同じ動作、回数を続ける事を加えて1日2セット目安でやれば、非常に下腹ぽっこりに効果は高いです。ただし、後半の片膝だけの運動だけでは、負荷が低すぎてストレッチ自体の意味が薄いと言わざるを得ませんね。

 

スロー後ろ倒し腹筋

これは番組で紹介された内容に私なりの工夫を加えて、ご紹介します。

 

まず仰向けに座ってて、足首を固定できる場所につま先を引っ掛けます。適当な場所が無ければ、畳んだ敷布団の隙間に足を挟んだり、壁に対して寝そべりながら足裏を壁にぺったりつけても良いです。

 

両手は背中に回して後頭部に両手を添えます。番組では手を前に出すとありましたが、腰への負担調整が一般的に難しい態勢となるため、こちらの方がオススメです。

 

その姿勢をした時点で深く息を吸いつつ、上体をゆっくり後ろに倒します。後頭部を守るために、床にマットか、あるいはベッドなど床が柔らかい方が安全です。倒す時は、”自分ができる範囲で”が基本ですが、下腹ぽっこりに意識を回して、お腹に力を入れるのがコツです。上体を倒して起こすまでを1回として、10回以上、20回までがんばります。

 

この動作は、翌日筋肉痛をともなう場合があるので、その場合は1日は最低ストレッチを休んでくださいね。

 

まとめ

今回のテーマは、やや厳しい番組の評価をしたものの、逆に知識が身についた点も多かったのではないでしょうか。もちろん、この『ためしてガッテン』を観て育った、あるいは実際に試して下腹ぽっこりが解消したという方もいると思いますから、私の意見も参考程度にしてもらえれば幸いです。


このエントリーをはてなブックマークに追加