運動では絶対減らない、やっかいな下腹ぽっこり内臓下垂とは?

運動では絶対減らない、やっかいな下腹ぽっこり内臓下垂とは?

特に女性に多いと言われている『内臓下垂』は、中高年から激増することが多く見受けられます。テレビの通販番組で、下腹ぽっこりで指で摘んで脂肪と呼ばれるのは、実はこの内臓下垂から皮膚が伸びて垂れ下がってそう見える場合もあります。内臓下垂について正しい知識を得て、確実に下腹ぽっこりを解消しましょう。

 

下腹ぽっこりの原因、内臓下垂とは?

突然ですが、『ここ最近、トイレが長くなった』という方はいないでしょうか?我が家の母は、糖尿病の超肥満なので、高齢で下半身の筋肉量が少なく、立って家事を続けることが最近辛いようです。トイレが長くなる要因の一つに、下半身の筋肉の衰えが第一に要因となります。というのも、トイレでは女性は男性とは違って、”大”と”小”、どちらも便座に座って用を足しますので、どうしても下半身の服を脱ぐ必要があります。

 

この時、内臓が垂れ下がっていると重心のバランスが崩れて前に倒れそうになるので、普通は膝を曲げたりしてバランスを保つのですが、肥満では上半身の体重が膝に一気にかかるため、ズボンなどを脱いだり履いたりが時間がかかる場合があるのです。この肥満は、女性の場合は運動不足であれば、皮下脂肪がつくだけではなく、筋肉自体もその量が減るので、内臓をキチンと体重の中心に据えることが難しくなります。

 

内臓という中でも、胃や腸は自身を支える筋肉組織を持ってないため、グラグラと不安定になります。背中には背骨があるので支えと出来るせいか、こうした極端な肥満の場合は、椅子に座ると上半身を背もたれに伸し掛かって、のけぞるような姿勢が楽なようです。このような内臓下垂は、本来の医学用語ではありませんが、原因は腹筋など腹部周辺の筋肉が劣化して起こっているのです。

 

内臓下垂の人ほど大食いなのはなぜ?

ここでも我が家の母の話になりますが、私の母は身長は私よりも低い割に、体重は私の1.6倍以上で肥満体型の上に、エンゲル係数が異様に高いです。エンゲル係数とは、家計の中で食費に占める割合のことですが、とにかくしょっちゅう何か口にしていないと、精神的に不安になる体質のようですね。このような体質は、どのような生活習慣でそもそも作られていくのでしょうか?

 

内臓下垂になりやすい人が、決して肥満というわけではありません。しかし、内臓下垂だと、変な話、いくらでも食べられるという状況を作り出します。内臓下垂の人に見られる特徴をご紹介しましょう。

 

・単食が多く、栄養過多で多種類の食事が多い
・自分流の健康術に固執している
・まとめ買いが好き

 

一見、内臓下垂に関係なさそうですが、そもそも肥満体質はその人の『性格』と、『その性格に基づいた食習慣』の2つが揃ってなりやすいのです。例えば、以下のような性格です。

 

・調理は面倒、買う方が便利
・私は健康に自信がある
・それほど太っていない
・太っても病気していない

 

簡単に言いかえれば、これらは全部”言い訳”です。『調理は面倒、買う方が便利』は、そもそも料理が不得意で自分では上手に出来ない事を、”買えば安いかも?”とすり替えているだけです。しかし、惣菜というのは、一人分で販売されることは非常に少なく、安く買おうと思えば惣菜一つの量は必ず2人前以上と多いのが普通です。まとめ買いと称して、我が家の母も、不必要なくらいに冷凍食品やレトルトを大量に買うのは、言いかえれば『料理が苦手』ということでしょう。

 

一般的な調理済み惣菜には、”健康”、”ヘルシー”などの文言やキャッチフレーズがつきものです。さらには健康番組では”オリーブ油は太りにくい”とか、”サバ缶でがん予防”とか、あたかもその食材が絶大な効果があるかのような誤解を与える放送もよく見られます。

 

その結果”健康なものを自分で選んで食べているのだから、私は太っているのではなく、健康体だ”という風に、思い込みが生まれるのです。しかもそうした調理済み加工食品はバリエーションも家庭調理に比べて種類は限定的なので、いわゆる”同じものをたくさん食べる”ことに繋がり、更に立って作業せずに短時間で食事の準備が終わるので、手軽に食べて、何度でも・・という悪循環が生まれるわけです。こうして、『動かない』、『食べてばかり』、『座ってばかり』が長期間続いて、いつの間にか内臓下垂となるわけです。

 

我が家の母も、適正体重の人を見ては『私の方が健康的な食生活』と言うことが多いですね。しかし鏡を見れば明らかに超肥満ですし、慢性疾患はメタボの代表格、糖尿病二型です。これは”贅沢病”と呼ばれてますよね。二型は正に該当するでしょう。

 

胃下垂と内臓下垂は違うもの?

胃下垂の要因が内臓下垂の要因だったことは、少なからず多いと言われています。しかし、胃下垂は肥満の人には見られることが少なく、総じて痩せ型で下腹だけ食べた後にぽっこり膨らむような体質の人に多いです。これは、肥満とは違う筋肉量の低下、つまり痩せすぎによるもので、脂肪も筋肉も少ないために、胃を支えられず、しかも痩せているのに体力を必要とする仕事などで、空腹を満たすために深夜に食事をするような人の場合です。

 

一方で、内臓下垂が生じても胃下垂でない場合は、全く違うのは内臓下垂だけの人は総じて前述した”大食い”が多いことです。胃下垂に至る内臓下垂は胃が要因の”胃アトニー”と呼ばれ、食事が不規則で、しかも少量を何度も分けてないと食べられないパターンが多いのです。これは、胃の下部が、胃全体の運動力が低下し、骨盤に向かって伸びてしまうからですね。

 

一方で、肥満の場合は骨盤まで胃が下がっても、腹部の脂肪で反対に腸を圧迫していることになるので、消化は肥満でない人に比べて便秘になりやすく、食事も食べ物が胃に入ると、腸の方では無く、食道の方へ伸びてくるので、食事後汚いゲップや、逆流性食道炎などを引き起こしやすいです。胃下垂は自覚症状が無いので、肥満とは違ってこうした症状は、ほぼありません。

 

ベルトに脂肪が乗るようになったら?

全てが該当するわけではありませんが、これから将来に向かって下腹ぽっこりの要因、腹部の皮膚が内臓下垂と脂肪で伸びて垂れ下がる予兆だということが出来るでしょう。

 

運動と食事制限、どっちが先なの?

胃下垂が原因で胃の筋肉がたるみ、胃の動きが悪くなる胃アトニーの場合は、胃自体の消化運動機能の低下が一番の要因なので、食事を1日4回以上に分けて栄養価の高いものを少量ずつ食べながら、腹部の運動で腹筋を鍛えることで改善できます。

 

一方のこれまで我が家の母のような、”肥満型内臓下垂”の場合は、これとは逆の方法で改善を目指します。つまり、『食事量を減らす』のが先です。具体的には、今までのような長年の1日3食の習慣を1回減らして、その分、朝食などで”少量”、”多種類”の惣菜などを増やすなどして、『量』ではなく『質』で改善するのが先ですね。とにかく、自覚していない偏食を辞めることです。

 

肥満の人は、1回の食事を減らしても決して低血糖で倒れる心配はありません。まして糖尿病二型などは、栄養のとりすぎです。1食減らして間食もなくせば、脂肪から確実に減ります。

 

下腹ぽっこりでも、女性に多い内臓下垂は、腹筋を鍛えることが出来るほど、基礎的な筋力が無いので、無理な運動から始めても空腹が辛くなるだけです。従って、内臓下垂の下腹ぽっこりを確実に引っ込ませるなら、”食生活から変える”というのが最も有効です。

 

下腹ぽっこりだけど、1日2食ではキツイ?

1日3食を食べて消費するカロリーは、結構大きなものです。私自身が計算してみましたが、だいたい体重60キロ台の人で、事務職であれば消費カロリーは1日せいぜい500キロカロリー前後です。しかし、その消費量に3食では、お茶碗いっぱいのご飯だけで235キロカロリーあるので、おかずと合わせれば簡単に1,000カロリーを超えます。

 

1日テレビ視聴とインターネット視聴、洗濯、料理といった家事のみの場合では、朝と昼の合計2,000カロリーを1日で消費しきれるはずはありません。だいたい1,000カロリー消費するには、体重50Kgの人が20km走らないと消費出来ないわけですから、3食食べるなら、普通の労働者の食事量の半分以下で充分です。

 

そうは言っても下腹ぽっこりで悩む人は、『間があいて耐えられない』と思うでしょう。その場合は空腹を感じたら、水などの水分を飲めば大丈夫です。実際、空腹の感覚は何かを飲めばしばらく収まるもので、そういう意味ではオフィスにコーヒーがつきものなのは、そういう理由があるのかもしれませんね。とにかく、必要以上の食事を減らしてまずは体重を軽くしていくことが、運動しやすい、下腹ぽっこり解消の第一歩だということです。

 

まとめ

内臓下垂は病気でもなんでも無いので、『誰でも歳をとればこうなる』と思い込んでる人が結構多いと思います。しかし、肥満治療を実際に知人で見た記憶では、腹部の皮膚は伸び切ってしまうと痩せても妊娠線のようなシワ、跡が残るそうで、美容の観点からそれはあまり放置して良いことはありません。第一、おしゃれな格好が下腹ぽっこりでは似合いませんよね。


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