気をつけたい、下腹ぽっこりと病院通いの関係!女性特有の病気について

気をつけたい、下腹ぽっこりと病院通いの関係!女性特有の病気について

下腹ぽっこり、女性特有の病気について

『最近やけに下腹がぽっこりしてきたなぁ』と、急にダイエットを始めた人も女性にはかなり多いのではないでしょうか?私は個人で、女性の肥満についての相談を受けることが多いのですが、病気的な肥満と、通常、比較的健康的な女性によくある肥満の傾向は、一見すると似ているようで、かなり外見上も違うと思っています。今回は、主に病的な肥満について、女性特有の病気が関係している場合もある事を解説します。

 

肥満には健康的な肥満がある?

女性の場合、すべての肥満が病気に直結しているわけではありません。まず男性と女性の太り方は大きな違いがあります。特有なのが、高齢な女性を見ればわかるのですが、中高年以上で太っている女性を見ると、ある共通点があることにお気づきになりませんでしょうか?

 

それは、体全体が太ることが特徴で、下腹だけぽっこりと膨れている人は稀にしかいないことです。特に腕や太腿など手足も太くなる場合が多いので、ピッタリしたスーツを着た場合、女性の場合は全体的に丸くなります。

 

一方で男性の場合は、脂肪がついて下腹ぽっこりの場合は、腕や太腿は太る以前からあまり極端な差が出ず、スーツを着るとゴツゴツした感じが残ったガッシリ感がありますよね?

 

この違いは、男性は脂肪の大半が内臓脂肪によるものが大きく、体の中心に脂肪が蓄積しやすいのに比べ、女性は皮下脂肪に脂肪が多く蓄えられやすい特徴の違いから来ています。これはそもそも体質というより、男女の性別の違い、それぞれのホルモンバランスの違いによるもので、女性は体温を筋肉運動で発熱させるよりも、皮下脂肪で外気の気温差を吸収、および遮断することで、体温を維持する違いによるものです。

 

女性特有の病的な”下腹ぽっこり”とは?

(子宮筋腫)
子宮の中に出来るコブ状の『良性腫瘍』で、子宮内の筋肉が異常に発達して増殖したものです。原因として考えられるのが女性ホルモンが、なんらかの要因で異常な分泌をすることで、筋腫が発達してしまうことで起こります。女性の4人に一人はかかる病気と言われ、頻度は比較的多い傾向があります。30代以上の女性では2割から3割に見られる珍しくない病気です。閉経すると出来ても女性ホルモンの減少で小さくなり、出来る箇所によって、粘膜下筋腫や筋層内筋腫、子宮の外側にできる場合もあります。

症状

月経量が多く、同時に強い痛みを感じるようになります。腰痛、頻尿と不妊症、流産しやすいなどが見られます。子宮筋腫が成長すると大きさはグレープフルーツぐらいの大きさから、異常に発達したものは子供の頭ほどになるので、下腹ぽっこりも触ると固く、張った感じが外見からもよくわかります。

 

治療

エコー検査で最も判明しやすく、良性の筋腫なので命に別状があるわけではないのですが、放っておくと生理がある度、成長するのでやはり病院での検査の上に、然るべき場合は治療が必要でしょう。

 

(卵巣のう腫)
別名『胞性腫瘍』とも呼ばれる場合がある良性腫瘍です。こちらの腫瘍である可能性が割合では高いですが、一方『充実性腫瘍』と呼ばれる悪性腫瘍もあるので、要検査の病気ですね。卵巣に出来る腫瘍なので、ほとんど自覚症状がありません。女性では年齢に関係なく、痩せている方でも下腹部がぽっこりして、検査したらこの病気だったという場合もあります。

症状

”膨満感”、つまり下腹がぽっこりして常に張った感じが続きます。柔らかい”しこり”を感じる方もいるようですが、腰痛や便秘、下腹に鈍痛を感じる場合もあります。原因不明ですが、卵子が受精していないのに勝手に分裂して肥大化することで起こると考えられています。もちろん受精してませんから、腫瘍ですね。卵巣内に液体が溜まったり、組織が変質するなどの外見から見えない症状があります。

 

治療

こちらもエコー検査が有効で、更に悪性かどうかを判別するために精密検査を実施した方が安心です。尿検査、血液検査、CT検査など、検査結果によっては手術が必要な場合があります。

 

人気モデルがアノ病気に?!

中田くるみさんというファッション雑誌で活躍していたモデルが、自分では食べ過ぎで下腹ぽっこりを自虐的にSNSに投稿していたら、病院検査で思わぬ病気が発見された例があります。

 

最初に下腹ぽっこりに気がついたのは、胃下垂などが原因で骨盤矯正をした時に、婦人科に行くように勧められたのがきっかけでした。元々ウエストが細い人でしたが、下腹だけぽっこりしていたので、エコー検査で調べると卵巣が13センチも膨らみ、『子宮内膜症』と診断されたのです。

 

子宮内膜症とは?

本来は子宮の中にしか出来ないはずの膜状の組織が、卵巣や腹膜などの別の場所に増殖して、剥がれたり増えたりを繰り返す病気で、女性ホルモンの影響によって起こります。命に関わるほど重篤な事態にはなりませんが、なりやすい人は再発を繰り返しやすい病気です。

原因

一つは働く女性が増えて婚姻年齢が上がったことで、妊娠すること無く月経回数が増えたことが考えられています。従って、問診では初経年齢、妊娠や出産回数、月経痛などを聞いて可能性を探ります。

 

症状は?

この病気は月経の回数を重ねる度に痛みが増していくのが特徴で、ひどい場合はあまりの痛さに寝込む人もいるくらいです。腰痛や排便時に痛みを伴う場合など、生理痛で悩んでいる人は検査を受けた方が良いかもしれません。

 

このモデルさんの場合は、入院は一週間程度で、手術後妊娠への悪影響は無いと診断されました。現在は若い女性の10人に一人はなる病気と言われているので、手術自体はどの婦人科でもあまり心配はいりません。

 

再発を繰り返しやすい病気

根本的には、閉経するまで長く付き合う病気であり、再発はしやすいと言われています。ただ、悪性になる可能性は比較的低いので、予防は発見して治療、術後は、なるべく軽い運動をするほうが良いということでしょうか。

 

女性の下腹ぽっこりは、病気を疑ったほうが安心

紹介したモデルさんの場合は、こうした病気を通じてブログで公表したところ、かなり多くの読者からコメントを寄せられたそうで、ブログを読んで病院へ検査に行ったら、同じ病気だった人もいたようです。

 

特に若い女性は、産婦人科や婦人科には縁遠い人も多いのではないでしょうか?原宿系モデルとして活躍する中田クルミさんは、『女の子はみんな読んでね。お願いです。』というブログの投稿を通じて、”女子は美容にお金を使うのに、健康にはお金を使わない”と指摘しています。

 

ま と め

男性と違って、女性は子供を産むために独特の体の仕組みをしています。下腹ぽっこりを肥満だと勘違いして、病気なのにダイエットで絶食など、女性ホルモンのバランスを悪化させるなんてのも、実際ありそうですよね。女性特有の病気を知って、もっと多くの女性には病院の検査に積極的になってほしいものです。


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