下腹ぽっこりの原因⑥:肝硬変

下腹ぽっこりの原因⑥:肝硬変

 

肝硬変(かんこうへん,英:liver cirrhosis)とは、慢性肝疾患(ウィルス性肝炎,アルコール性肝疾患,自己免疫性肝炎)が進行し、肝細胞が死滅・減少することで肝機能が著しく減衰し、本来の働きができなくなってしまう病気です。

 

過度のアルコール摂取などによる生活習慣からくる要因もありますが、患者のうち約70%はウィルス性によるものだという報告があります。肝硬変になると安静時でもエネルギー消費が多く、肝臓がいつもエネルギー不足(エネルギー源である糖質も含め)という状態に陥ってしまいます。

 

女性器(卵巣・子宮)のように肝臓もまた「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、異常な状態が起こっていても注意を払っていなければ、なかなかそれに気づくことができません。

 

肝硬変の腹水によって腹部が膨張しぽっこりになる

 肝硬変は、軽度なものであれば食欲不振や易疲労感、体重減少などの症状から起こり始めます。これがやがて重症化していくにつれて、下股の浮膿、意識障害(肝性脳症)が生じてきます。

 

そして腹水(お腹に水が溜まる現象)による腹部の拡張、これを膨満といいますが、この状態が起こると下腹部がぽっこりしてきます。この時のぽっこりしたお腹は、脂肪とは異なり「つまむことができない」ので区別ができます。

 

 

 これまで肝硬変とひとたび診断を受けると約10年の余命と言われていました。しかし近年、栄養学の進歩から栄養療法を続けることで延命や生活の質が改善されることが報告されています。今話題とされているのが『夜食療法(頻回食療法)』というものです。

 

『夜食療法(頻回食療法)』とは

肝硬変患者が夕食から翌日の朝食までの約12時間まで何も食べないでいると、健康な人にとって3日間絶食したのと同じ飢餓状態に陥ってしまいます。ですので、肝臓が夜間にエネルギー不足にならないために、就寝前にもう一度軽く夜食をとっておくというのがこの治療法です。リスクとして肥満になる恐れがありますので、1日に摂取する総カロリーをコントロールする必要はあります。

 

 

肝硬変になる前までに予防をしておくことが大事

 肝臓は人工的作るのは不可能と言われるほど、人間にとって必要不可欠、大変重要な臓器です。肝臓の病気において、いわゆる終着駅と呼ばれる肝硬変まで進行してしまうと元の健康な肝臓には今の医療では戻せません。肥満気味、タバコを吸う、お酒を毎日飲む、不規則な食生活をしている方は、病気になるリスクが高いと考えてください。

 

予防として定期的な検査や、お酒を飲まない休肝日を作るなど早期発見・治療につくすことがこの病気においては重要な点です。


このエントリーをはてなブックマークに追加